ハァ・・・
ん?Anaさん、元気がないね?
今日の実務実習で、患者さんから
「この本数で次回受診日まで間に合うの?」と質問を受けたんです。
うんうん。それはよく聞かれる質問だね。
私、うまく答えれなくて、悔しい思いをしました・・。
なるほど・・。
そんな時は、ざっくり日数が計算できるいい考え方があるわよ!
え、本当ですか!?
今日は目薬1本あたりの使用日数について学びましょう!
はい!
よろしくお願いします!
- 1滴あたりは30~50μL
- 医療用点眼剤の全量は2.5mL/5mL
- 1滴に影響を与える要因を知ろう!
目薬1本あたりの使用回数
一般的に、医療用点眼剤の容器は1本5mLもしくは2.5mLが主流となっています。
1滴あたりは後述する要因により、1滴量は製品毎や点眼する人の手技によって差があり、1滴30~50μLです。
「1滴あたり50μL,両目への使用」と仮定し、1日の用法と共にまとめてみてみます。
1本あたり、おおよそ何滴使えるかを理解していれば、ざっくりした使用日数が求められますね。
ここで注意したい事があります。
1つ目は目薬開封後の使用期限についてです。
原則、衛生面上の観点により1ケ月過ぎたら新しい目薬を使用するようにしましょう。
1滴が50μLより少ない場合は、使用回数が増えます。
また、患者さんのコンプライアンス悪化や頓服使用など、目薬の残があり予定より長く使用できることもあります。
このような場合も考慮に入れることが重要です。
2つ目は、防腐剤による刺激を取り除くため、防腐剤を含有しない使い切り仕様の剤形の場合です。
ムコスタ点眼液UD®やコソプトミニ配合点眼液®など、多岐にわたって存在します。
1本あたり全量0.4mLの薬液が充填されているため、残液がもったいないと感じる患者さんもいますが、
1回で使い切りの製剤なので、注意が必要です。
1滴の液量に影響を与える要因
1滴あたり薬液30~50μLの差には以下の要因が影響していると言われています。
- 基材(容器)の特徴
- 製品毎の点眼液の液性
- 患者さんによる手技
1容器あたりの使用期間が毎回違うと話される患者さんには、この話をしてみると納得してくれるでしょう。
参考文献
庄司 純 他 点眼薬クリニカルブック 2020,16-17
五味田 裕 荒木 博陽 臨床場面でわかる!くすりの知識 2019,101-102