はぁ・・・
Anaさん、悩み事ですか?
実務実習で緑内障の配合薬をよく見かけますが、
成分が覚えられず困っています…
そんな時は表を頭に入れると便利です!
それでは今日は、緑内障の配合薬を学びましょう。
はい、よろしくお願いします!
配合薬の利用のポイント
配合剤とは、添加剤を除いて有効成分を2種類以上含有する医薬品です。
配合剤使用により、点眼回数が減ることで患者のアドヒアランス向上が期待できる一方で、各薬物それぞれの副作用が出る可能性もあります。
そのため、各薬剤の効果と副作用を評価した上で配合剤を検討する事が望ましいとされています。
- 原則として単剤での治療を優先する
- 必ずしも相加効果が出るとは限らない
- 個々の薬剤の特徴
配合薬=相加効果?
配合薬は必ずしも相加効果を期待できる物だけではありません。
PG関連薬とβ遮断薬のチモロールの合剤は、使用回数が1日1回の薬剤です。
本来チモロールは1日2回点眼する薬剤ですので、点眼回数が減ってしまう事により、配合剤は併用療法に比べて眼圧降下効果がやや劣ると報告されています。
一方、炭酸脱水酵素阻害薬とβ遮断薬のチモロールの合剤は使用回数が1日2回のため、その眼圧降下効果は併用療法とほぼ同等であるとされています。
緑内障治療薬の配合薬一覧
現在承認されている緑内障治療薬の配合薬で使用される薬剤は大きく5種類あります。
- PF受容体刺激
- Rhoキナーゼ阻害
- α2受容体刺激
- 炭酸脱水素酵素阻害
- β遮断
現在流通している配合剤は、以下の9種類です。
併用薬がある場合は、作用の重複がないか確認する事が大切になります。
コソプトは薬液のpHが5.5~5.8であり、使用時に目が染みると訴える患者も一定数いる製剤です。
参考文献
庄司 純 他 点眼薬クリニカルブック 2020,146-148
岡庭 豊 他 薬がみえる vol.2 2023,458
黒山 政一 大谷 道輝 違いがわかる!同種・同効薬 2015 , 240-241
河野 紀子 特集 かかりつけ薬剤師のための 目薬の服薬指導 NIKKEI Drug Information 2019.10 ,7